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遊休農地をなくそう
■耕作放棄地とは
「耕作放棄地」とは、現に耕作に供されておらず、耕作の放棄により荒廃し、通常の農作業では作物の栽培が客観的に不可能と見込まれる農地のことです。
日本の農業は現在、高齢化が進んで農業後継者が不足していることや、海外からの廉価な農産物の流入によって農業経営が厳しいことなどの理由から、残念ながら耕作放棄地が増加傾向にあります。特に、高齢化の進行が著しく、農業機械を運び込むのに困難な農地の多い中山間地域では、耕作放棄地の増加が際立っているようです。
国をはじめ県や各市町は、耕作放棄地を再生して地域を元気にしようと、さまざまなサポートを行っています。
耕作放棄地緊急対策交付金を活用し、県協議会が実施した実証ほ場の設置・運営の実証結果は以下のとおりです。
・実証ほ場(和牛放牧を活用した耕作放棄地の再生利用)設置・運営実績報告書(平成22年度~25年度)
・実証ほ場(蜜源植物と定置型養蜂の導入実証)設置・運営実績報告書(平成22年度~23年度)
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■中山間地域等直接支払制度
中山間地域は、いわば日本の農業のふるさとです。美しい野や山や田畑の姿が日本の原風景を形成し、豊かな水源を守ってきましたが、耕作放棄地の増加に伴い、それが失われていくおそれがあります。そこで、農地の多面的な利用を通して中山間地域を救おうとの意図から「中山間地域等直接支払制度」が設けられています。
この制度は、今後も農業を続けていく意思のある方にお金を直接渡して支援する制度です。支援を受けるには、10年から15年後の将来像の設定と、それに向けた具体的なスケジュールや活動内容、集落で共同で農地を守るための取り決め(集落協定)の作成と実践などが必要です。石川県ではすでに、「イノシシ害防止の電気柵の設置(小松市滝ヶ原)」、「蛍の生息できる環境づくり(七尾市藤瀬)」、「彼岸花などの景観作物の作付け(白山市河原山)」などのユニークな取り組みが多数行われています。
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