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自分の采配で仕事がしたい。選んだのは地元でのなし栽培 吉本 公一 ((有)吉村農産:白山市)

就農しようと考えた理由

 自営業をしている親の影響もあり、以前から自分の責任で仕事がしたいと考えていました。たまたま、地元の松任でなしが作られており高齢化で辞めていく人が多いと知り、やってみたいと思ったのが就農のきっかけ。農地も経験もない私がどうしたらなし農家になれるのか石川農林総合事務所に相談したところ、給与をもらいながら1年間農家で研修できる雇用事業を紹介され、(有)吉村農産にお世話になることになりました。

現在担当している内容

 現在は独立して60aの畑で新水、幸水、豊水など6種類のなしを育てています。木を植えるところから始めると10年は収入が見込めないといわれるなし栽培。私はたまたま引退される農家の畑をそのまま借りることができたので、最初の年から収穫ができました。1年目は受粉がうまくいかず予定より収量が少なかったのですが、改善を心がけた2年目の今年は少し良くなった状況。来年は病気の発生を抑えるなど目的を持ち、技術を自分のものにしていきたいです。

将来の目指している農業

 販売方法の違いから市場と直売所では収穫時期が異なります。一番おいしい状態で出荷できて自分の名前を出せる直売所での販売を増やしていき、お得意様を増やしていきたいと考えています。まずは、教えてもらったことを完璧にできるようになって、味、品質ともに(有)吉村農産のなしに追い付くことが課題。それと同時に、地元でずっとなし作りを続けていくために、いつ、どこに、どれだけ出荷するのかといった経営面の勉強と努力にも力を入れていくつもりです。

 自然相手の農業は、毎年状況が変わります。昨年と同じ方法が今年もいいとは限らないため、臨機応変に対応できる心構えと行動力が求められます。そして何より必要なのがやる気。研修中も指示を待つのではなく、次から次に質問するくらいの姿勢がなければ、技術を教えてもらうことはできません。

"社長"になる夢を農業で叶える

 自分で仕事がしたい、"社長"になりたいという希望を実現するために選んだのは、好物のなしの栽培。体を動かすことが好きだったことに加え、地元に産地があることや高齢化で農家が減っていると知ったことから、やる気になりました。何の経験も知識もなく農業の世界に飛び込んだので、研修期間中はやることすべてが新鮮。毎日があっという間に過ぎていきました。両腕を上げたままの長時間の作業は大変でしたが、それ以上に畑が広いので作業量が多いことに苦労しました。
 研修先である(有)吉村農産の吉村さんは、1年後には独立を決めていた私に経営的な話もよくしてくれました。おいしいものを作るだけでなく、それをどう販売して収入を確保するかまでをしっかり考えることが、農業で生活していくために重要なことだということを教えてもらいました。吉村さんが作るなしは、果汁が豊富で食感が良くとてもおいしいもの。雇用事業で尊敬できる先輩と目標にする作物に出会えたことはとても幸運でした。早くおいしいなしを作って、今でも忙しい合間を縫って畑を見に来てアドバイスをくれる吉村さんや周囲の方々の支えに応えたいと思っています。

研修内容・改善点・事業の成果・今後の方針など

 やる気が感じられたことと、若い農家が増えれば地域の後継者としても期待できることから吉本さんの受け入れを決めました。研修は畑での作業がメイン。花が咲けば花粉を取って人工授粉させ、摘果を繰り返してよりいい実を付けるよう育てるというすべての作業を経験してもらい、一人でどれくらいのことができるのか身を持って知ってもらいました。なしは受粉や摘果のタイミングを逃すと味や形に大きな影響が出ます。私たち農園にとっては、吉本さん分の人手が増えたことで各作業が早くなり、作物の品質向上を図ることができ売上にも繋がりました。

研修中の教育方針、方法、工夫など

 なしの木は一度失敗すると2〜3年樹勢が戻らず、なかにはよみがえらないものもあるほど難しいもの。吉本さんは1年で独立すると聞いていたので、一つひとつの作業を細かく指導し、なぜ必要なのかという理由も説明するようにしました。なしは真ん丸でないと売れません。長時間作業をしているとつい作業が自己流になってしまい形がいびつになるので、仕事中の動きをチェックしたびたび注意しました。いいものを作るためには、休んだり、楽したりしたらダメ。その厳しさを学んでもらったつもりです。

研修生へのエール

 消費者の皆様に喜ばれるよりおいしいものを作ってください。そして、作るだけでなく販売先を確保するなど経営面での安定を図りながら、地域の担い手としても成長してくれることに期待しています。辞めていく人が多い中、吉本さんのような若手が増えてくれると、私たちも張り合いが出ます。

有限会社 吉村農産
◆代表者名/吉村 幹雄
◆連絡先/白山市安吉町35番地
◆経営概要/水稲850a、果樹(なし)207a
 

 

吉本 公一 ((有)吉村農産:白山市)【PDF:1558KB】

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