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「珠洲の風土」こそ次代のブランド 奥能登の農業を、未来へ、次の世代へ(有限会社 みなくち)

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有限会社みなくち

代表 : 皆口 和寛

経営規模 スイカ2ha、水稲7.3ha、小豆5ha
所在地 珠洲市正院町岡田10部1番地1

「適地適作」を求め さまざまな作物と対話

 「あんたの赤土でつくったものなら、何でも欲しい」とスーパーのバイヤーを魅了する、赤土の名人が能登半島の先端にいる。珠洲市正院町で、奥能登の風土に合った農業を実践する皆口 和寛さんである。
 地域の農業を支える(有)みなくちの代表であり、県のエコ認定農業者。現在、後継者の長男・英樹さんとともに、能登赤土スイカ、珠洲大納言小豆、水稲、ネギ、里芋など、適地適作の農業に意欲的に取り組んでいる。
能登の中でも自然が豊かで、ホタルも生息する水のきれいな地域。近くには毎年、多くのコハクチョウが飛来することでも知られている。
 「珠洲の土壌に多い珪藻土は保水力が高く、夏場の強い日差しでも、根が焼かれにくい」この奥能登の赤土が作物を美味しくする。なかでも〝おらうちのスイカを食うたら、アリもびっくりする〟と冗談が飛び出すぐらい甘いスイカは、皆口さんの看板商品。
 「スイカは葉っぱを大事にすると美味しくなる。きれいな葉っぱを育てること」それがスイカづくりの基本だという。シンプルだからこそ奥が深く、見極めと経験が大切になる。
その豊潤な味を求めて、今年も数多くのフアンが夏の到来を待っている。
穏やかな笑顔に農業人として自信と風格を感じる皆口さんだが、その農業の道のりは甘いものではなかった。

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夢と情熱を注いだ 能登大納言小豆の挑戦

 農業高校を卒業し、就農した皆口さんは、栗の栽培、シイタケ、菊、カボチャなどを手掛けたが、思うように収穫できず苦戦を続けていた。そんなときに閃いたのが能登大納言小豆だった。
 「この小豆が古くからこの地で作られているのは、この風土に合っているからに違いない」そう考え、能登大納言の大規模生産を思い立つ。作付面積を拡大し、ブランド化のために慣れない営業も試みた。まず地元に知ってもらおうと、金沢の和菓子屋を訪ねた。
 「能登大納言って聞いたことない」
つれない応対に、こころが折れそうになった。しかも小豆には『丹波産』という強力ブランドが控えている。販路開拓は予想以上に厳しい。しかし皆口さんは諦めなかった。能登の風土が育てた品質には絶対の自信があったし、農業人の意地もあった。
 その情熱は珠洲の農家を巻き込み、能登大納言の波は徐々に広がっていく。優良種子による統一栽培やJAや行政と協力し「能登大納言産地協議会」も結成された。いまでは能登大納言は誰もが知る小豆の全国ブランド。奥能登の地に、丹波の小豆に匹敵するブランドが根付いたのだ。

この地を活かす複合経営 「どんぐり」で明日を

 平成18年、東京で働いていた長男の英樹さんが戻ったことを機に、イチゴの観光農園をスタートさせた。今では奥能登のイチゴ狩りで人気のスポットとなっているが、そこには皆口さんの故郷に対する強い想いがある。
 「農業で奥能登を元気にしたい」
この地で農業と向き合い約40年間。農地は30倍以上に広がり、地域の農業を担う立場となった。だからこそ、この珠洲の赤土の豊かさを食を通して伝える、農業人としての役割を大切に感じている。余談になるが、地元の木材を用いたご自宅には、地元の珠洲焼がズラリと並ぶ。生粋の珠洲人なのだ。
 観光農園だけでなく、平成23年には農家カフェ『どんぐり』を併設した加工場兼直売所を開店した。能登大納言小豆のぜんざいや、イチゴを使ったケーキやかき氷など、メニューは皆口さん自慢の野菜や果物を提供。高台からは立山連峰も遠望でき、味覚と景色を同時に楽しめる、奥能登の魅力を伝える新たな拠点となっている。
 観光農園や6次産業化に加え、スーパーとの契約、インターネット販売など、生産だけでなく広く地域農業の可能性を模索し続ける皆口さん。複合経営のパイオニアとして、奥能登の魅力を伝える農業人として、その前を向く力が、次代の農業を拓いてゆく。

有限会社みなくち(珠洲市正院町)【PDF:1,274KB】

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