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植栽から12年の能登ワイナリー 国産ワインコンクール銀賞の快挙(有限会社 能登ワイナリー)

有限会社 能登ワイナリー

取締役農場長: 小川 浩

経営規模 ワイン用ぶどう 16ha
所在地 鳳珠郡穴水町字山中へ115

若いワイナリーの銀賞に全国から注目が集まる

 「国産ワインコンクール2011で能登ワイン『クオネス』が銀賞受賞!」平成23年8月。国内で最も権威のあるワインコンクールは、能登半島の若いワイナリーの快挙を讃えていた。
その知らせを、誰よりも待ち望んでいる農業人がいた。『(有)能登ワイナリー』取締役農場長の小川 浩さんだ。
奥能登の大地で、ワイン専用種の葡萄に挑んで11年。ゼロからスタートした苦労が報われる朗報だった。
 能登ワイナリーが、北海道ワイン(株)の現地法人として穴水町に設立されたのは平成12年3月。能登空港開港に照準を合わせ、能登の新たな特産品としてのワイン造りのため、翌年より穴水町の12.8haの葡萄畑で栽培を開始することになっていた。
能登ワイナリーがこの地で葡萄を作り、能登ワインがこの地でワインを造る。地元の期待を一心に担った、石川県で初めての本格的なワイン事業だった。
 葡萄を栽培する前から、能登空港の開港までに『能登初のワインを完成させる』という至上命題が決まっていた。それだけに能登ワイナリーへの期待と重圧は、とても大きかった。小川さんは当時の心情を振り返る。
「ワイン造りは農業が要だ。北海道での葡萄のノウハウはあっても、ここは能登。気候も土壌も条件も全く違う」ゼロからわずか数年でワインを造る、業界で無謀とされる挑戦が始まった。

木を植えてわずか十年余全てが試行錯誤だった

 いま目前には日本海側随一の規模を誇る葡萄畑が、16haに渡り延々と続いている。能登の青い空に、一定に刈り込まれた葡萄の木々が連なる風景は、広々とのどかで、じつに美しい。
12年前ここは栗園廃作後の耕作放棄地だった。国営農地開発事業で開発された跡地が、葡萄畑として用意されていた。
 「〝ワイン造りは農業〟と称されるくらい、ワインの出来は葡萄が鍵。ワインの前に、まずこの粘土質の土地に葡萄が実るのか。安定して収穫でき、糖度が上る品種は何なのか」すべて未知の世界。データがある訳ではない。
能登の葡萄栽培で、一番の問題は梅雨だという。長いだけにやっかいなのだ。
「選んだ葡萄は欧州種がほとんど。能登と欧州との大きな環境の違いは、梅雨があるかないか。長引くほど病気が出てしまうが、対処法を北海道に聞いても北海道にも梅雨はない」現場を束ねる小川さんは腹をくくった。自分たちが葡萄と会話し、自分たちの答えを畑から見つけるしかない。試行錯誤を重ねたデータが、自らの指針となった。
 その結果、平成15年5月。能登空港開港2カ月前、約束通り能登ワイン1号酒『能登空港開港ボトル』が完成する。

この葡萄の銀賞から世界への挑戦が始まる

 最初のワインから5年を経て、初めて出品した「国産ワインコンクール2008」で銅賞と奨励賞をW受賞。以来、能登ワインは製造6年にして4年連続受賞という、日本初の偉業を達成する。それは同時に、木を植えて11年の若いワインセラーの快挙だった。
 ところで小川さんは能登の出身ではない。都会の企業で営業として働いてたが、炭焼きをやりたくて能登に移住した経歴を持つ。農業は初めてだったが、地域を活かす視点から、穴水名産の牡蠣の殻を畑の肥料に使うなど「能登のテロワール(その地の生育環境)」を大切に葡萄作りを実践してきた。『能登をワイン用葡萄の一大産地に』夢を追い続ける小川さんは、遂に運命の葡萄〝ヤマソーヴィニヨン〟と巡り会う。山梨大が開発に成功した、カベルネソービニヨンと日本の山葡萄を掛けた新品種で、品質を図る糖度が26度(平均20度)もあり、能登の梅雨でも育ちやすく収穫量も安定している。
 銀賞に輝いた『クオネス』を始め、2011年ワインコンクール受賞の3銘柄とも同じ品種で、全国のワインメーカーからも注目を浴びている。「この葡萄で、世界と勝負できるビンテージワインの手応えを掴んだ。これからが本当の勝負」能登ワイナリーの次なる挑戦は、まだ始まったばかりだ。

(有)能登ワイナリー(石川県鳳珠郡穴水町)【PDF:1,027KB】

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