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能登中島の伝統野菜「中島菜」を 機能性野菜を代表するブランドに(中島アグリサービス)

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中島アグリサービス

代表 : 松田 武

経営規模 水稲15ha、中島菜50a、ネギ40a
所在地 七尾市中島町浜田チ-4

中島菜の可能性を信じ 次々と商品化に着手

 「ようこそ遠い所まで。さぁ中に入って熱いコーヒーでも」と満面の笑みで取材スタッフを迎え入れてくれた松田 武さん。能登中島地区で水稲を軸に環境保全型の農業に取り組む一方、伝統野菜『中島菜』のブランド化・商品化にチャレンジを続ける中島アグリサービスの代表である。
独特のほろ苦さと辛味を持つ中島菜は、古くより自家用野菜として、ここ中島の地で栽培されてきた伝統野菜。高血圧を抑制する作用があるとされ、その機能性成分が数多くのマスコミに取り上げられると、話題の健康野菜として一躍注目を浴びた。
 「これからの農業にとって〝健康〟は大きなビジネスチャンスになる」そう確信した松田さんは中島菜の栽培だけでなく、先頭に立って加工を推進した。まず粉末化に着手。地域に眠っていた、しいたけ乾燥機を活用し低コストの乾燥粉末技術に挑む。資金も経験もなく、手探りで機械を工夫する試行錯誤の日々が続く。やがて挑戦は実を結び、安価で、しかも色鮮やかな極上の粉末が完成した。
 この原料をベースに、松田さんは加工業者と連携。中島菜飴、中島菜うどん、中島菜そうめんなど・・・次々と商品化を成功させた。今では能登を代表するブランド野菜として、また地域特産品づくりや6次産業化の主力として、周囲の大きな期待を集めている。

能登の農業人として 日本の原風景を耕し続ける

 「中島の農業を守る」という信念を懐に、松田さんは平成11年、44歳の時に脱サラして就農した。地域に根ざした農業を志し〝うまい米を届けたい〟という一心から、担い手が減少する中山間地域の水田を積極的に借り入れている。水がキレイな棚田米としてアピールし、『能登の心米』とネーミングを冠した販促も順調だ。差別化によって、手が掛かる分の収益を確保しているのだが、理由はそれだけではない。
 「美しい能登の里山の風景を、未来に残したい」と願うからだ。中島アグリサービスの水稲15haそのすべてが小作契約。水田は中島全域に散在し、栽培面積の6割は中山間地。お世辞にも効率的とは言えない。しかし誰かが手を挙げ、この地を耕し続けなければ、能登の原風景は守れないのだ。
 「農業で大切なのは人の付き合い。知らない集落のほ場も通い続けると、段々と面倒を見てくれるようになる。ついでに水入れといたから、とかね」
実際に集落がなければ、水管理は一人では出来ない。過疎地の農業こそ、地域との共同作業なのだ。そのために日々の挨拶と祭りの奉献酒だけは、就農以来、欠かしたことがないと笑う。

人と人を繋ぐ 農業と未来を繋ぐ

 サラリーマン時代、海外航路の原油タンカーや市場で働いた経歴を持つ松田さん。営業も経験し、お客さまの気持ちを最重視する感性が磨かれた。その感性を武器に商品開発や直販に力を注ぎ、独自のサービスを展開している。例えば通販で新規注文された方には、中島菜うどん一箱でも2kgの新米をプレゼントしているという。
 「得した! というプラスの気持ちが芽生えることが大切なんです。お客さまと繋がる第一歩ですから。それに一〜二合で炊いても米本来の旨さは伝わらない。だったらしっかり食べて、中島米のファンになって貰う方がずっといい」とサービスを徹底する。そのお客さま目線の経営スタイルは多くのファンを獲得。今や中島アグリサービスの主力商品は、卸を除けば、ほとんどが直販で売れてしまう。
 就農以来、松田さんは次の世代に農業を伝えることに、力を注いでいる。自らが発起人となり、仲間農家と『中島ドリームファーム』を設立。学童の農業体験、新規就農の受入れ、学校給食、大学生との交流など、実に精力的に活動している。子供たちの嬉しそうな顔が農業の未来に繋がっている。
 「中島菜をもっとメジャーに、日本を代表する機能性野菜のブランドに」笑顔の奥に大きな夢が広がっている。

中島アグリサービス(石川県七尾市中島町)【PDF:1,248KB】

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