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生き物と共生する田んぼを守る 環境にこだわる有機JAS認定農家(いまい農場)

いまい農場

代表: 今井 清博

経営規模 水稲18ha (有機米2ha)
所在地 鹿島郡中能登町小田中井部83番地
URL http://www9.ocn.ne.jp/~imaimai/

環境保全型農業を実践 能登の安心安全な米作り

 「どんなに素晴らしい手法を取り入れても、環境が良くなければ美味しいお米は出来ません。山や森、水、大地があるからこそ、その恵みを受けられる。そして最も大事なことは、この土地の自然環境を守っていくことです」そう環境保全型農業への想いを語る『いまい農場』の代表・今井 清博さん。
能登半島の石動山の麓、中能登町の小田中で石川県認定エコ農業者・有機JAS認定農家として、有機栽培米や特別栽培米など、こだわりの米作りを実践している。
 農家の長男に生まれ、農業高校の生徒会長を努め、県立農業短大(現石川県立大学)の一期生に当たる今井さんは筋金入りの農業人。米作り日本一に輝いた能美の竹本平一さんに学び、農業で生きて行くことを二十歳には決めていた。そんな今井さんが、こだわりの米作りと本気で向きあったのは20年程前。米国や豪州から訪れた、農業視察団の一言がきっかけだった。
『米は幾らでもあるし、日本に売りたいから入れさせてくれ。』私ら農家を前に堂々とそう言うもんやから、なんやら腹が立って。「絶対、誰にも負けん米を作らんといかん」そう心に刻んだという。
当時はちょうど、国の特別栽培米制度が始まったばかりの頃。こだわりの米作りへの挑戦、それは先行しているブランド米への挑戦であるとともに、新しい販路開拓への第一歩だった。

デパートが教えてくれた お客さまの生の声

 今日、いまい農場のお米は直売がほとんど。特に力を注いでいる大阪梅田の阪神百貨店での販売は、平成5年から20年近くも取引が続いている。
「この米、美味いけど石川県産なんや。せっかく高いお金出すんなら、魚沼産のコシヒカリがいい」。販売当初、関西のお客さまは想像以上に手強かった。実際に財布を開いてもらうためには味や品質だけでなく、『ブランド力』が不可欠であることを痛感した。
 そこから売るため・伝えるための試行錯誤がスタートする。環境を考慮し安心安全な米作りを紹介したチラシやパンフレットを用意した。米袋のデザインも自ら手掛け、コピーも考えた。コミュニケーションを深めるため月一回の「いまい農場だより」を欠かさず発行した。徐々にではあるが、好意的なお客さまの声が増えていった。
 関西でも、特に大阪梅田の阪神百貨店は食にうるさい老舗デパートの雄。味の評価やクレームに厳しく、一業者と十年以上取引が続くことはめったにない。そんな厳しいデパート激戦区で、いまい農場の米は数多くのファンを獲得。人気のブランド米として、今では一番の古顔となっている。

生き物と共生する豊かな環境を次の世代に

 今井さんにはひとつの持論がある。この地の自然環境を守り、その豊かさを産地としてアピールすることこそ『能登の農業の未来を拓く』という信念だ。それは差別化につながり、絶対のセールスポイントになるという。
「例えば昔はどこにでもいた殿さま蛙。この辺りにはまだ沢山いるけど、加賀や富山では見かけんようになった。新潟では絶滅危惧種に指定されてる。その価値を一人でも多くの人に伝えんと」地域の子供たちと一緒に田んぼの生き物調査を行なったり、田植えや稲刈り体験、海外の方々の受入れ、企業とタイアップした米づくりなど、いまい農場はさまざまな農業体験をサポートしている。それは決して目先のビジネスではない。農業の将来を見据えたアプローチなのだ。
 「世界農業遺産も、能登の農業を国内外にアピールする絶好のチャンス。話題が旬のうちにその宝を活かさんと、遅れを取ってしまう」販売の現場でブランドの大切さを実感しているだけに、能登と石川県合体が手を組んだ産地としての情報発信が急務だという。 「この土地の素晴らしさを守り、農業という職を通じて次の世代に伝えて行く」その真摯な眼差しには、能登の農業人としての誇りが宿っている。

いまい農場(石川県鹿島郡中能登町)【PDF:960KB】

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