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こだわりの自給飼料と 乳肉複合経営により安定を図る(大塚牧場)

大塚牧場

代表理事: 大塚 源樹

経営規模 乳用牛52頭、肉用牛76頭、水稲8.9ha、WCS4.3ha、飼料作物37a
所在地 鹿島郡中能登町黒氏ル部91番地

豊かな能登の大地で 乳肉複合経営に挑戦する

 牧場の朝は早い。一年365日、まだ夜明け前から牛舎に入り、牛と向き合う。生き物が相手だけに、なにひとつ手を抜くことはできない。
 「この仕事は、本当に〝好き〟じゃないとやっていけない」そう穏やかな表情で語る大塚源樹さん。能登の中能登町で、先進的な乳肉複合経営を実践する『大塚牧場』の代表である。
 大塚さんは県立の農業短大(現石川県立大学)を出て、平成2年の二十歳の時に両親の酪農経営に参画した。子供の頃から、牛が身近だった大塚さんにとって、牧場は〝自分で考え、自分で行動できる〟やり甲斐のある仕事だった。
 この就農を契機に、牧場は肉牛を加えた『乳肉複合経営』をスタートする。乳価低迷を見据えた上での決断だった。
さらに平成6年、〝能登牛〟の増産に着手。乳牛へ和牛受精卵を移植するハイテク技術〝ET産子〟への挑戦が始まる。肉牛部門は収益変動が大きく、育成にもある程度の期間を要するため、酪農部門をバランスよく組み合わせ経営の安定化を図っている。
 「乳牛と肉牛。両方やることで繋がりやマーケットも広がり、経営も安定する。大変だけどメリットも大きい」
親牛2頭から始めた肉牛部門は、馴れるまで苦労も多かったが、年を追うごとに成果が現われ始める。今日では能登牛の人気も追い風となり、肉牛は大塚牧場の主力へと成長している。

飼料作物にこだわり 「能登牛」を安定供給する

 大塚牧場は現在、家族4名と従業員1名で、肉用牛76頭、乳用牛は52頭を育てている。近年は肉牛生産を柱に、増産に努めている。
 「家族が経営の根幹を担うからこそ、効率と責任感が大切になる」そう考え、それぞれの役割を明確にしている。乳牛・肉牛は源樹さん。水稲・飼料作物は父親が担当。母親と奥さんは、牛の哺育・飼養管理を行なっている。
 大きなこだわりは飼料作物。栄養価と牛の嗜好性が高い発酵粗飼料WCS(ホールクロップサイレージ)を導入し、餌の面からも肉質と乳質の向上に努めて来た。また環境に対する意識も高く「WCS用稲」「スーダングラス」は無農薬で栽培している。特に平成22年から導入したWCS用稲は、今では4haもの規模。地元集落の生産調整面積の半分を請負うスケールで、地域からも期待されている。
 「畜舎のサイズもあるので、今後は肉牛80頭、乳牛40頭の規模を目標にしています。少なくとも肉牛は月に2頭、一年で24頭以上は市に出荷するつもりです」
しっかりした生産体制を築き、能登牛を、さらにランクの高い和牛ブランドとして安定供給する構えだ。

複合経営の利点を活かし 受精卵移植を導入

 実践的な畜産経営をめざす大塚さんは、畜産技術に対する意識が高い。 『家畜人工授精師』に加え『受精卵移植師』の免許を取得し、雌牛の産み分けや、乳牛を活用した能登牛の増産体制に取り組んでいる。
 「人工授精だけという牧場も多いと思いますが、受精卵移植まで行うと正確に数が読める。そこが重要です」
受精卵移植を導入すれば、増産計画は格段に向上していくと提言する。
 大塚牧場の受精卵の移植は、複合経営の利点を活かし乳牛を用いる。そのため繁殖用の雌の肉牛を飼う必要がなく、牛舎の効率利用が可能となる。それ以外にも「価格の不安定な子牛を出荷しなくてよい」、「当初から肉牛として育成できる」、「素牛価格の影響も少ない」、「子牛の素質が把握できる」など、その経営メリットは大きい。
 能登牛は、いまでは地元に広く認知される石川一のブランド牛に育った。〝赤味が濃く美味しい〟と評判で、専門店での人気も高い。どんなに周囲の評価が変わっても、大塚さんには牧場主として変わらぬ信念がある。
「自分で見て、自分で考え、自分で実践する。答えはすべて牛が知っている」  今日も、牛との真剣勝負が始まっている。

大塚牧場(石川県鹿島郡中能登町)【PDF:1.2MB】

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