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コマツナの産地づくりが認められ 若い農業者への「中日農業賞」を受賞(笠間農園)

笠間農園

代表: 笠間 勝弘

経営規模 コマツナ(ハウス面積110a)
所在地 河北郡内灘町湖西85

一年目にスイカで失敗マイナスからのスタート

 平成23年3月、中部地区の若い農業人に贈られる「中日農業賞」優秀賞に、『笠間農園』笠間勝弘さんが選ばれた。
河北潟干拓地での〝コマツナの産地づくり〟が認められての受賞だった。
 「何も考えず、ガムシャラに前だけ向いて、河北潟でコマツナに取り組んできました。受賞はそのご褒美」と笑う笠間さん。22歳で就農し、今年で17年目。いまでは県内有数のコマツナ農家として経営も安定しているが、そのスタートはとても厳しいものだった。
 「誰にも負けないスイカを作りたくて、親父の跡を継いで就農しました。でも思うようにいかず、失敗の連続」
一年目から負債を背負うことになる。
自然が相手だけに、自分の意思だけではどうにもならない。仕事として農業と向き合うには〝安定〟がいかに大切か、最初の一歩で思い知らされた。
 「もう失敗はできない」
次の作物を慎重に選んでいたとき、行政の方からコマツナを勧められた。
 「安定した収量が魅力でした。近くにコマツナ農家の先輩もいましたし、二年目から始めることに決めました」
当時より家族以外のスタッフを抱えており、まず安定出荷が第一。成長が早く一年に7〜8作収穫できるから、年間の売上も計算できると考えた。
読みは的中し、数年で経営は軌道に乗る。同時に〝産地〟として地域の農家が連携する大切さを学んで行く。

全量出荷があるからコマツナ作りに専念できる

 笠間農園は現在、河北潟に広がる大小38のハウスで、コマツナを柱に堅実な農業経営に取り組んでいる。冬場は笠間さんと父親を入れて9人。夏場はさらに3人のアルバイトを手配して、約110aのほ場を管理している。
 「県内産の野菜が少ないので、地元の野菜を食べてもらいたい」地産地消の思いから、年間を通して安定した生産に配慮。学校給食にも納めている。
 水、土、肥料、育ち具合は、毎日丁寧にチェックする。コマツナの基本は、〝注意深く、徹底してほ場を見回る〟それが笠間さんの流儀だ。
 「自然相手の農業に100%はない。どこかで必ず失敗する。そのミスをどれだけ無くせるか」そのこだわりが、高い品質を生むことを体験してきた。
 出荷に関しては、河北潟施設園芸部会に全量出荷しており、作ることに専念できる地元農家のネットワークが構築されている。
 「全量出荷で、数字が読めるのは経営としては助かるし、相談できる仲間や先輩がいることが精神的に大きい」
河北潟がコマツナ産地として成長したのは、こうした農家としての横の繋がりが充実しているからに違いない。

横の繋がりをさらに強化し「コマツナの産地」を作る

 「農業をやっていて一番嬉しかったのは、平成22年度に、河北潟がコマツナの産地として生産高1億円を突破し、それを生産者仲間と一緒に祝えたことだ」
その記念パーティで、産地に対する思いは、より一層強くなったという。
〝河北潟のコマツナ〟は、産地としてのブランド力が年々高まっている。笠間さんが栽培を始めたころ数名だった農家も、今では二桁を超え12件となった。月に一回は集まり、勉強や意見交換のため定例会を催している。
 「地域の農家が連携し、点が線となり、産地というブランドとなっていく。生産高が増え、認知度が高まってきたこれからが産地づくりの勝負」
 そんな想いを込め、新たに『河北潟こまつな』の名前の入った共通パッケージを製作した。地域で新たに取り組む、産地ブランディングの第一歩だ。
そんな展開を視野に入れ、笠間さんはハウスを増やし経営規模を拡大すること意欲的に進めている。
 「仕事場を増やし、若い世代を育て、積極的に任せていきたい」と平成24年は70mクラスのハウスを4棟増やした。人材の育成は、これからの産地づくりに欠かせないと考えるからだ。
 「河北潟を産地として、どんどん盛り上げて行きたい」頼もしい語り口に未来への情熱がほとばしっている。

笠間農園(石川県河北郡内灘町)【PDF:970KB】

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