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放し飼いでストレスが少なく 搾乳量の多い酪農を実践(大沢牧場)

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大沢牧場

代表: 大沢 和恵

経営規模 乳用牛110頭(成牛70頭、育成牛40頭)、牧草地14ha
所在地 河北郡内灘町湖西293

自給飼料の栽培をめざし 新天地に入植

 20年ほど前に河北潟干拓地に入植した大沢さん。それ以前は両親が愛知県で牛飼いをしていた。大沢さんはまだ学生だったが、牛の世話を手伝いながら実践的に仕事を学び、牛飼いとして働くようになっていく。
 しかし父親が早くに亡くなり、どこか他に牛を飼える土地はないかと、新天地を求めていた。大沢牧場では自給飼料の栽培をめざしており、従来の場所はその基盤が十分な土地とはいえなかったからだ。
 そこで、母親の和恵さんは河北潟干拓地に移住することを決意。希望を胸に移住して来たのだ。
 干拓地に来た当初、乳牛は15頭から20頭だったが、現在60頭の成牛を飼っている。大沢牧場の大きな特徴は、牛舎の中で放し飼いしていることだ。
酪農の世界ではつなぎ飼いが圧倒的に多いが「どちらがいい悪いということではなく、それぞれにいい面があって、牛が住みやすい環境であればどちらも良しだと思います。自分は放し飼いの方が牛にとって快適なのかなと思い、このスタイルになったんです」と語る。
 しかし、石川県の冬には厄介な雪がつきものだ。それに干拓地は風が強く、牛舎にも容赦なく雪が吹き込む。牛舎をできるだけ大きな屋根で覆い牛のストレスを軽減し、快適な空間作りが乳の出を大きく左右する。

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牧草の収量確保のため 委託生産で農家と連携

 大沢牧場の朝は午前5時に始まる。牛舎の見回りに始まり、床掃除をし、搾乳の準備をして1回目の搾乳に取りかかる。
その合間に、飼料を補充しながら餌づくりだ。70頭分の世話となると一刻の猶予もない。あっという間に約4時間の作業が終了する。
牛舎をひと回りして牛の顔を見れば、その日の体調がいいかどうかは一目瞭然で、その観察日記を1日も欠かさずつけている。
 昼を挟んで午後は牧草の畑仕事だ。「牛にはその土地で育てた牧草を食べさせ、その土地の気候にあった育て方をするのが一番。牧草を育てることで糞尿を土に還元できる」と目を細める。念願の自給飼料栽培ができるようになったが、広い土地の確保には頭が痛い。たっぷりと乳を出してもらうには、牛1頭について1日平均20㎏の干草が必要だからだ。
収量確保のため、3年前から干拓地で農業を行なう宮川剛さんと提携し、トウモロコシを委託生産してもらっている。大規模な農場を持つ宮川さんは卓越した肥培管理の知識を持ち、この技術を持つ人なら、と依頼した。

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牛にも人にも快適な 環境づくりに心を砕く

 委託したトウモロコシは自分たちで収穫する。それをタワーサイロで発酵させ、バンカーサイロに保存したものとともに飼料にしている。
宮川さんと出会ったことで、チャレンジ精神旺盛で即行動の大沢さんは、見よう見まねで宮川方式を自分の畑で試してみた。傾斜をつけたり、蒔く方向を90度変えてみたり。
すると、それまで水はけの悪かった畑に水が溜まらず生育もいい。実践の中から課題や問題を見つけ、多くの人たちの話に耳を傾けることで、技術の向上に努めているのだ。
 そのスタンスは従業員や牛に対しても同じだ。牛舎の管理に加え自給飼料作りは想像以上にハードだ。ひとつひとつの仕事がうまく噛み合ってこそ成り立ち、全員が働きやすい環境づくりは必須だからだ。日々の仕事の中で、「あ、これいいね」という表情が見えることが、大沢さんの喜びであり、その小さな積み重ねが支えとなり、仕事への原動力を生む。
 1年365日、気を抜くことができない牛の管理や家族とのコミュニケーション、自身の体調管理など悩みは多いが、近い将来、消費者との交流につながるイベントができないかと思案中だ。消費者はもちろん、自分たちも楽しめる企画を提供するために。

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大沢牧場(石川県河北郡)【PDF:1.1MB】

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