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部会全量出荷で安定を図り 石川有数のコマツナ生産を続ける(北本農園)

北本農園

代表: 北本 安信

経営規模 コマツナ(ハウス面積175a)、水稲育苗
所在地 河北郡津幡町字湖東458

試行錯誤を続けながらコマツナに挑む

 晴れた日には美しい霊峰白山と、遠く立山連峰まで望める風光明媚な河北潟の干拓地。広々とした環境で〝コマツナ〟を舞台に、大きな夢を追いかける農業人がいる。『北本農園』代表の北本 安信さんである。
 大小38のハウス群。ひときわ目を惹く700坪の巨大ハウスは壮観で、他所ではなかなかお目にかかれない。
主力のコマツナは、多いハウスでは年間8回転させ、夏は濃緑葉で収穫幅の長い品種、冬は低温伸長性と収量性に優れる品種に、時期に応じて他のさまざまな品種を組み合わせて栽培している。
 コマツナを手掛けたのは平成7年。今日では石川のコマツナの牽引者として品質も生産高も安定してるが、当初は試行錯誤の連続だったという。
いちばん最初に「少しづつ種を蒔きなさい」と指導を受けたが、その意味すらよく分からない。
「まぁいいだろうとハウス半分ほど大量に蒔いたら、一気に発芽。間引きすることも、どうすることもできず、唖然とした」
コマツナは発育が早く、夏場は20日余りで成長する。そのスピードに収穫が間に合わないという、笑い話のような手探りからのスタートだった。
 あれから18年。県内を代表するコマツナ農家として成長を遂げた今も、更なる規模拡大に挑み続けている。

コマツナ栽培の成否はまず「人の確保」に尽きる

 コマツナは収量が安定している反面〝収穫・選別・袋詰め〟の作業にとても労力がかかる。突き詰めれば、人がすべて。何人で収穫するかで生産高は決まる、といっても過言ではない。
 「最初は人がいなくて、本当に大変でした。手伝ってくれる人が見つかっても、当時は労働条件も整っておらず、なかなか長続きしてもらえない」
失業保険や労災など、農業以外にも考えることは多かった。
 「人が増えると、夏場は助かるけど、冬場の仕事を増やすことが必要になる。口で言うのは簡単だけど、実際問題として冬場の仕事確保は難しい」
多くの人を雇用する農業経営は、一農家として手に余ると感じたこともあった。しかし問題と真正面から向き合い、一歩づつ階段を登っていった。
『農業を安定した仕事にしてみせる』就農したときからの夢があったからだ。強い想いが、人を繋いでいった。
 現在、北本農園はコマツナ生産で石川トップクラスに躍進し、その規模はコマツナ175aに及ぶ。地域雇用も積極的に行ない、総勢16名の体制で、一年を通し安定した収穫に励んでいる。

その農業経営の根幹は「安定と継続」にある

 河北潟で収穫したコマツナは、北本さんが中核となって平成8年より河北潟施設園芸部会を通した『部会全量出荷』というスタイルを取っている。 23年度は部会全体の12件の農家で約300tの生産高。そのうち北本農園は約半分の150tを出荷した。
「部会への全量出荷はとても重要な戦略。時期によって値段に差が出ることもあるけれど、結果として経営が安定し、農作業に専念できる。加えて規模や生産高が拡大するほど、産地としての評価や信頼を得ることに繋がる」
値段のデメリットより、規模のメリットの方がはるかに大きいのだ。
 北本さんは常々、農業経営において『安定と継続』が鍵であり、そのために規模の拡大は欠かせないと公言する。
「仕事を安定して続けるため、足らん、足らんと毎年ハウスを増やしてきた。今でもそればかり考えているし、まだ足らん」と一層のハウス増設を視野に入れている。すべては農園に関わる、全スタッフの安定のためなのだ。
 平成24年度より、県の『いしかわ耕稼塾』を出た長男の信一さんが就園。長女も農園経営を手伝っている。次の世代に「安定した仕事として農業を手渡す」ために。河北潟のコマツナを牽引するリーダーとしての役割は、益々大きい。

北本農園(石川県河北郡津幡町)【PDF:987KB】

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