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異業種の知恵と努力で 進化を続ける農業をめざして(株式会社 五郎島農園)

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株式会社 五郎島農園

代表: 西澤 寛一

経営規模 イチゴ6a 、トマト6a
所在地  金沢市粟崎町ほ21

競合に勝ち抜くため産地のブランド化を推進

 金沢市五郎島地区はサツマイモの産地として知られている。ここで長年に渡りサツマイモやスイカ作りと共に『五郎島金時』のブランド作りに取り組んで来たのが西澤 寛一さんだ。父親がこの地で農業を営み、自身はサラリーマンとして兼業していたが、約35年前に跡を継いで専業となった。
  約5haの栽培面積のうち3haがサツマイモ。10a当たり2~2.5トンの収量で、約70万円の粗収入になる。品質をあげるために一番心を砕いているのは土づくりだ。砂地のため肥料を入れてもすぐに効果が上がらず、長い年月の積み重ねが必要だという。減農薬・減化学肥料でバランスよく栄養がゆきわたり、健全に育った作物には薬は必要ない。そのために必要なのが微生物の力だ。現在、試験的に臭いの少ない烏骨鶏の鶏糞を入れて実験中だ。
 およそ50軒のサツマイモ農家があるが、徳島や千葉など全国の産地との競合が厳しい。競争に勝ち抜くために平成元年『五郎島さつまいも部会』を立ち上げた。個人の力では到底勝つことはできない。販売力を強化するためにも「ブランド化」が不可欠だった。
繊維質が豊富なのに筋が少なくコボコボの五郎島金時をPRするため、県外にも出かけ、消費者に直接商品を食べてもらい訴えた時期もあったが、今は時代が違う。新たな戦略が必要だと考えていた。

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どうせやるなら誰もやらないものに挑戦

 平成22年10月、そんな西澤さんに一大転機が訪れる。農商工連携により、臨床検査・調剤薬局事業を展開するアルプ企画と共同出資。五郎島農園を立ち上げ、イチゴ栽培に着手したのだ。『五郎の恋人』と命名した個性的なネーミングで、新たなイチゴのブランド化をめざしている。大粒で果肉が柔らかく、平均糖度は13度〜16度。甘みが強く、香りも高いのが特徴だ。
 イチゴに決めた理由は、極めてシンプル。消費者が求めている物を作りたかったから。「果物でも皮をむく手間がいらず、子どもが美味しいといって食べるもの」それが戦略としてのイチゴだった。全国でも数ヵ所しか栽培されていない四季成りイチゴ『恋苺(コイチゴ)種』を選んだのは「他とは違うもので、市場に出せる品質の高いものに育て上げたい」という、農業のプロとしての自負と冒険心からだった。
 実際に育ててみると想像以上に難しい。北陸の日照時間もネックとなる。しかし挑戦した以上やり抜くのが西澤流。一年目は1トンだったが、二年目は6トンの収量をめざしている。
異業種とのコラボレーション。それは新しい農業の形であり、挑戦なのだ。

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若い農業者のためにきれいで儲かる農業を

 西澤さんが新たな取り組みを始めたのは「若い人に農業をやってもらいたい」という単純明快な理由からだ。
それには『きれいな農業・儲かる農業』でなければならない。では、きれいで儲かるためには、どうすればいいか。
「作り手の農家だけでなく、売る人、宣伝する人など、他の専門家を交えてディスカッションすることで、互いの苦労や問題点、課題などが見えてくる。それをクリアしていけば、決して難しくはない」と事業展望も明快だ。
 昨今、全国的に企業の農業参入が増えている。そんな風潮に先駆者として企業と農業の視点の違いを指摘する。「企業は3年で利益が見込めなければ撤退する場合が多いが、農業は3年で急激に利益が出るものではない。目の前の結果だけを捉えるのでなく、農地を耕し、種をまき、収穫する1年のサイクルで見て、農家の作業にもふれ、苦労も知った上で判断すべきだ」と。
 同時に農業にも警鐘を鳴らす。常に時代が求めるものを作る意識を高め、努力し、進化しなければならない。そんな理念から、イチゴに続いてトマトにも着手した。「ブランドを作ろうと思ってやるんじゃない。愛情込めて一生懸命作って、美味しいといって食べてもらって、初めてブランドになる」次の挑戦が、すでに始まっている。

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株式会社 五郎島農園【PDF:962KB】

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