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家族が心を合わせて一念発起 切干大根の商品化にチャレンジ(なかたに農園)

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なかたに農園

代表: 中谷 進一

経営規模 水稲4.3ha、葉たばこ1.7ha、ダイコン50a、キャベツ30a、 カリフラワー20a、花苗8a、こどもピーマン3a
所在地 小松市今江町8丁目491-1・2

すべて手作業の切干大根で周年作業が可能に

 石川県の冬は田も畑もすっぽりと雪に覆われる。その冷たい雪の下でギュッと甘みが凝縮されたダイコンが掘り起こされ、人気の高い切干大根に生まれ変わる。
 小松市の「なかたに農園」では水稲と葉たばこを中心に、ダイコン、キャベツ、カリフラワー、こどもピーマンなど約7haの栽培と鉢物植物を出荷しているが、農閑期の3カ月間を利用して、平成22年から切干し大根の加工に着手した。
   そのため食品乾燥機や真空パック機を導入し、加工用倉庫も新築した。融資を受けたとはいえ思い切った投資だったが、農閑期の冬場の仕事ができたことや、見た目が悪く出荷できないダイコンを有効利用できるメリットが大きく、「2年や3年で元を取ろうとは考えていない。15年、20年かかって地道に続けていきたい」と代表の中谷 進一さんは語る。
 実りの秋を迎え、10月中旬ごろから収穫されるダイコンは、皮むきからスライスまですべて手作業で行われる。
「虫が入っていないか、色が悪くないか。作業と同時に品質管理ができる」と手間が掛かる分、手作業のメリットは大きいという。また室内で作業を行なうため、ゴミやほこりがつく心配もない。乾燥は温度と湿度の微妙なバランスがあり、試行錯誤を重ね、16時間かけて約94%の水分を飛ばしている。

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水稲栽培も安定 特別栽培米の増産へ

 ブドウを栽培していた先代が早くに亡くなったのは、進一さんがまだ小学校の時。その後高校を卒業し、農業外の仕事に就いたが、父の死後、一人で農地を耕し続けていた母が病に倒れたのを機会に、就農することとなった。農業青年グループを創設するなど仲間の輪を広げてゆき、専業で生きていくことを決心する。市役所に勤めていた奥さんの愛子さんも辞めるのはもったいないと周りから言われたが、「二人で力を合わせて農業をやりたい」という進一さんの想いに応えて農業に専念した。
 旧専売公社がたばこの増産体制に入り、昭和51年ごろ葉たばこを作らないかと誘われた。「いくら品質のいい野菜を作っても市場価格が暴落すれば利益はない。その点、葉たばこは助成金がおりて安定した収入が見込める」と水稲と葉たばこをメインにした。当面の収入源は葉たばこだった。 しかし15年ほどすると、直接口に当ることから、安心安全のため成長抑制剤や農薬が規制される葉たばこは、品質を保つことが難しくなった。
 収入は不安定になるが葉たばこはやめようかと悩んでいたころ、離農する人が増え、少しずつ水田が集まり、今では水稲面積が圧倒的に増え、昨年から特別栽培米を手がけている。今後はすべての品目をメインにし、経営の安定を図りたいという。

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新たな商品開発も楽しんでチャレンジ

 「加工品も、原料の素材そのものが良くなければ、いいものはできない」年間4万本を出荷し加工用には5000本使うという自慢のダイコンは、堆肥にこだわり、包丁を入れるとピシッと割れるほど身が詰まり、甘くてみずみずしい。
 真冬の雪の中を掘り起こす作業はつらいが、手を掛けただけ作物は応えてくれる。種をまき、年に一度の収穫の喜びを感じられるのは、きめ細かに手をかければこそ。それが農業の楽しさであり、醍醐味でもあるという。
 6年前、次男の努さんが勤めていた会社を退社し従業員として加わった。
 「以前勤めていた所が、農機具販売や現場修理をしていました。農家の方と話す機会も多かったし、なにより後継者がいなくて農業が廃れていく現実があった。それを見るのがつらくて、自分なら可能性があるのではないかと決意しました」という努さん。
 強い味方を得て、進一さんも愛子さんも力が入る。年間5000袋を目標にする切干大根が、昨年は市内の小学校の給食に使われた。愛子さんは次の商品である「干し芋」や「乾燥トマト」の試作も始め、レストランの感触も上々のようだ。加工品は柱の一つだがどれも手抜きをせず、地に足のついた農業を一家でめざしている。

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なかたに農園(石川県小松市)【PDF:972KB】

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