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中山間地で生まれる「市谷棚田米」をブランド化(市谷営農組合)

「市谷田んぼ塾」は、農村の自然や生活を体験しながら、親子で「食と農」を学ぶことができる

市谷営農組合

Profile

設立平成9年3月
所在地石川県津幡町市谷
農業地域類型中間農業地域
組織形態任意(非法人)
構成員農家25戸
経営類型水稲+野菜+そば
耕地面積経営規模28ha(水稲25.5ha、野菜0.3ha、そば1.3ha)
組織の特徴農地は集落の9割を一括して管理・運営し、経営の効率化を実現し、平成22年度までに10割の達成を目指す。水稲はJA石川かほくの産地指定を受け、特別栽培米の「コシヒカリ」を栽培
運営体制育苗、用水管理、水管理、田植えや刈り取りなどは組合員全員で作業を行う
機械装備等トラクター5台、ロータリー1台、ドライブハロー1台、田植機3台、コンバイン2台、籾運搬コンテナ4台、乾燥機3台、籾摺機1台、フォークリフト1台、動力散布機5台、育苗ハウス9棟)
余剰金の分配方法や小作料など集落内の受託は面積割合5割、従事分量配当5割
その他平成20年度日本農業賞優秀賞
視察の受け入れ 可能(有料)
講演会等の依頼 不可

営農組織設立で労働時間を2割削減

 津幡町市谷集落は、平均傾斜度が15度という急傾斜地にある。このような中山間地域では小規模農業が中心とならざるを得ず、農業離れや高齢化が進んでいた。
 そこで、平成9年に実施された中山間地域総合整備事業によって、ほ場が10aから20aに拡大されたことをきっかけに、集落営農に取り組もうとの機運が高まり、同年3月、「市谷営農組合」を設立した。
 営農組合の設立後、稲作用の大型機械を新たに導入し、これを共同利用することで、組合員全体の労働時間は約2割削減された。
 平成21年からは、JA石川かほくと連携し、地域の学校給食用として低農薬・低化学肥料の特別栽培米の生産にも取り組んでいる。
 また、女性や高齢者の労働力を生かすため、育苗ハウスで切り花やミディトマト、金時草などの作物の栽培にもチャレンジしている。

市谷田んぼ塾を開講消費者に体験通じ訴え

 平成14年から地域の交流事業に乗り出し、15年には「市谷田んぼ塾」を開講した。塾には募集に応じたかほく市、白山市に住む家族に、米やジャガイモ、キャベツ、メロン、スイカ、白菜、大根などの植栽から収穫までを体験してもらうほか、秋には収穫祭やそば打ち体験も行っている。
 この塾の狙いは、市谷集落で採れる米や野菜がおいしいということを、消費者に体験を通じて訴えかけることにあり、地道なPR活動は実を結びつつある。特に、棚田の豊かな土壌と中山間地特有の寒暖の差によって生まれる食味のいい米は口コミで評判が広がり、平成21年度の米の直接販売比率は6割を超えた。この米を「市谷棚田米」と名付け、ブランド化を目指している。
 今後の課題は、組合員の高齢化への対応だ。5年後には、組合員の多くが会社を定年退職する年齢に達する。この先、農作業における労働力の確保が年々、難しくなっていくことが懸念され、将来的には専従者を置くことを検討している。

加工品製造へ基礎体力を増強

 また、農閑期の組合員の就労を確保するため、加工部門の立ち上げも視野に入れている。組合の田畑で採れた米や野菜などを用い、味噌やかきもちなどの加工品製造を模索している。ただ、農産品加工施設などのハード整備が必要になることから、当面は組合の基礎体力の強化に努める方針だ。
 組合の目標は、継続可能な営農体制の確立だけではない。市谷集落は、将来的には組合の役割を農業以外の医療や介護などの分野にも広げ、あらゆることを地域で完結できる組織へと育てていきたい考えだ。長谷川長久組合長は「この地に愛着があるからこそ相互扶助の精神をはぐくみ、『ゆりかごから墓場まで』を実現できる組合にしていきたい」と意気込む。

市谷営農組合(津幡町)【PDF:1.5MB】

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