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縁故米がクチコミで人気を集め、直販へシフト(農事組合法人長尾営農組合)

長尾営農組合の稲の刈り取り風景

農事組合法人長尾営農組合

Profile

設立平成19年3月
所在地石川県鳳珠郡能登町字上長尾
農業地域類型中間農業地域
組織形態農事組合法人 特定農業法人
構成員農家21戸
経営類型水稲+大豆
耕地面積経営規模10.8ha(水稲10.6ha、大豆0.2ha)
組織の特徴集落の55%を一括して運営・管理。米出荷量の6割が直販。専従者は10人
運営体制出役計画は専任者が単独で作成。耕作地の管理は元所有者に割り当て、草刈り・水管理を個人、機械作業を法人が担う。小作料は玄米で支払う
機械装備等トラクター1台、田植機3台、コンバイン2台、籾運搬機1台、籾殻散布機1台、大豆播種機1台、格納庫1棟(平成19年度たくましい担い手経営育成事業を利用)
余剰金の分配方法や小作料など農地面積割合10割
小作料:玄米30~50kg /10a
その他視察の受け入れ 可能(無料)
講演会等の依頼 不可

大豆生産組合から歩みが始まる

 平成19年に農事組合法人となった長尾営農組合の歩みは、昭和58年に設立した大豆生産組合までさかのぼる。
 当時、長尾集落では国の減反政策にのっとり、水稲から大豆への転作を図っていたが、その進ちょくは芳しくなかった。そのため、大豆への転作をもっと強力に推し進めるために集落内で生産組合を組織した。
 その後、水稲栽培に関しても機械利用と作業の共同化を進め、後継者不足による将来の耕作地荒廃を防ぐため、平成2年に集落内の21人で営農組合を設立した。大豆生産組合の活動を通して、共同化の意義とメリットがすでに集落内で十分認識されていたため、営農組合の設立は円滑に進んだ。
 同様に、より継続経営に適した法人への移行も非常にスムーズで、その準備期間はわずか半年という短さだった。

出荷の6割が直販に

 長尾営農組合が出荷する米は直販が6割を占める。宣伝や営業活動などはほとんどしていないものの、能登の民宿や飲食店、静岡県にまで販路は広がっている。
 販路拡大の呼び水となったのは、組合員が親せきや友人に譲っていた少量の縁故米だった。そのおいしさはクチコミで広がり、平成16年の新食糧法施行で米流通の自由化が進むと、縁故米の流通ルートをさかのぼって注文してくれる人が増え、直販の取り扱いが急激に増加したのだ。時には組合員の職場から百件以上の申し込みが届くこともあったという。
 直販では流通マージンがなくなるので、その分を安くしたり単価に上乗せしたりできる。価格は従来に比べ、売り手にも買い手にもメリットがある範囲に設定しているそうだ。
 ただし、長尾営農組合はライスセンターを持っていない。今のところ直販分は、組合員が個人的に所有する小型の籾乾燥機を利用して出荷している。

遊休設備の活用を模索

 現在、長尾営農組合の経営は順調だ。昨年は黒字化を達成し、法人移行時の農機具購入に充てた借入金も後2、3年で返済できる。
 今後の課題は3年前から稼働を休止している味噌加工場の活用で、現在、おもちやおかきなどの製造に乗り出すことを検討している。米菓子であれば、同組合の米を高く評価してくれる直販先にも受け入れられやすいとの考えからだ。
 昨年の秋には、組合員が個人的に栽培したもち米を使って加工工場で試験的にもちをつき、組合の懇親会を兼ねて試食会を開いた。新しい事業展開について長尾営農組合は、「設備も人員もこれからだが、少しずつ準備を進めたい」と前向きに話している。

農事組合法人長尾営農組合(鳳珠郡)【PDF:1.5MB】

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