能登山菜のページへ 6次産業化のページへ
HOME農業をもっと頑張りたい方へ農業で活躍している人たち集落営農足腰の強い農業で、春木の豊かな恵みを次代へつなぐ(農事組合法人能登やまびこ)
このエントリーをはてなブックマークに追加

足腰の強い農業で、春木の豊かな恵みを次代へつなぐ(農事組合法人能登やまびこ)

8人のメンバーは経理や機械設備など、それぞれに得意分野を有する。背後に見えるのがライスセンター

農事組合法人能登やまびこ

Profile

設立平成20年4月
所在地石川県鹿島郡中能登町春木
農業地域類型平地農業地域
組織形態農事組合法人 特定農業法人
構成員農家8戸
経営類型水稲+大麦+野菜
耕地面積経営規模25.8ha(水稲16.8ha、大麦7ha、野菜2ha)
組織の特徴水稲、大麦のほか、複合経営を目指して能登白ねぎなど能登野菜を生産する。水稲の一部では鉄コーティングによる直播栽培にも取り組んでいる。遠赤外線乾燥機などを整備した自前のライスセンターを所有。米は生産量の約3分の1を直販
運営体制作業計画を作成し、基幹作業は構成員が全員参加して行っている。あぜの除草など軽作業は集落の雇用創出のため「春木ふるさと保全会」に委託
機械装備等トラクター3台、田植機2台、コンバイン2台、ブロードキャスター1台、マニュアスプレイター1台、ビニールハウス3棟(500㎡)、ライスセンター(遠赤外線乾燥機2台、減圧乾燥機1台、乾燥機1台、籾摺機1台、石抜機1台、粗洗機1台、洗米機1台、色彩判別機1台、精米機1台、計量機1台、梱包機1台)、管理棟(平成20年度地域担い手経営基盤強化総合対策実験事業を利用)
余剰金の分配方法や小作料など受託はすべて従事分量配当
その他視察の受け入れ 可能(有料)
※依頼窓口は春木生産組合
講演会等の依頼 要相談

集落の農業を託す担い手公募に立候補

 能登やまびこは、春木生産組合が平成17年に公募した集落営農の担い手オーディションによって選ばれ、同地区の農業経営や農地管理、農作業を手がける営農組織である。
 経緯は次の通りだ。春木地区では石川県の「担い手育成型ほ場整備事業」への採択を前に、平成14年に春木生産組合の諮問機関として「春木の営農を考える会」を立ち上げ、担い手のあり方について検討を進めていた。先進地視察などを重ね、将来あるべき担い手像を模索した結果、春木地区には、若くて意欲のある担い手
法人と技術や経験の豊富な個人農家の協調型営農が最適との結論に至った。担い手法人に関しては60歳以下という条件で公募することに決め、この際、立候補して承認されたのが地元の兼業農家で構成する能登やまびこだった。
 春木地区の集落営農は、言ってみれば「2階建て方式」で進められている。1階部分は地域のすべての地権者が加入する春木生産組合であり、農地の集積や利用調整を担当する。2階部分は営農の実践部隊である能登やまびこと個人農家だ。1階と2階が役割分担しながら営農が展開されているというわけである。

一括管理で生産性がアップ

 農地の集積、営農の一括管理・運営で確実に変化したのが生産性だ。
 一括管理に移行した平成17年から1~2年で作業全体を把握できるようになり、1年間に必要な作業時間と、投入可能な作業時間が分かるようになった。
 その結果、投入できる作業時間が余っていることが判明し、余剰時間を活用するために、自然と切り花葉ボタンやアスターの栽培など新しい取り組みを始めることになっていった。
 また、集落を一つの農場と見立てることで、大麦と大豆への転作でも効率的な土地の割り当てができた。

複合経営を目指して能登野菜を栽培 

 足腰の強い農業経営を目指して、能登やまびこでは意欲的な取り組みをみせている。
 昨年8月、播種から精米、袋詰めまでを自分たちの手で一貫して行うため、ライスセンターを整備したのもその一つだ。同センターにはじっくりと米を乾燥させる遠赤外線乾燥機を導入し、自然乾燥に近いおいしい米づくりを実現。「春木コシヒカリ」と名付け、地域の消費者や地元ゆかりの人々に直販する。現在、直販は生産量の約3分の1にとどまるが、北原祥一代表理事は「5年後には生産した米をすべて直販したい」と意気込み、平成22年にはネット販売もスタートさせ、販路拡大を図る計画だ。
 複合経営にも積極的で、水稲に加え、能登白ねぎや小菊かぼちゃ、金糸瓜、中島菜といった「能登野菜」も栽培。大麦のほか、契約栽培によって小麦も生産している。
 春木でとれた農産物の付加価値を高めようと、もちやかぶらずしの加工にも挑戦している。

鳥害の少ない鉄コーティングを採用

 水稲の栽培ではコスト削減や省力化を図るため、直じかまき播栽培にも取り組んでいる。
 直播栽培の多くは、発芽をよくするために「カルパー」という酸素供給剤を種もみにコーティングするが、能登やまびこでは鉄コーティングを採用している。この技術は資材費が安価で鳥害を軽減できるほか、長期間の保存が可能のため、農閑期にコーティング作業ができる点もメリットとなっている。
 また、人と環境に優しい農業を実現したいとの思いから、減農薬などエコ農業への取り組みも特徴の一つだ。
「春木地区の集落、農地を永続的に守っていくのが使命であり、そのためには経営基盤の安定化と同時に、私たちの次の世代の担い手育成が課題」と話す久保勝康常務理事。そのために、営農スタイルの確立を目指して農作業のマニュアル作りを進めるほか、ゆくゆくはJGAP(農業生産工程管理手法)の認証取得を計画している。

農事組合法人能登やまびこ(鹿島郡)【PDF:1.5MB】

▲ページTOPに戻る
 


公益財団法人いしかわ農業総合支援機構 〒920-8203 石川県金沢市鞍月2-20 石川県地場産業振興センター新館4F TEL076-225-7621 FAX076-225-7622 免責事項のページ 個人情報についてのページ お問い合わせのページ