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楽しく働き、農地と組織を後継者に渡していきたい(農事組合法人三室町営農組合)

農事組合法人三室町営農組合の皆さん。写真左端は浜口代表理事

農事組合法人三室町営農組合

Profile

設立平成18年6月
所在地石川県七尾市三室町
農業地域類型中間農業地域
組織形態農事組合法人 特定農業法人
構成員農家31戸
経営類型水稲+野菜
耕地面積経営規模19.1ha(水稲17.5ha、ネギ1.6ha(育苗0.7ha))
組織の特徴農地は利用権設定により、集落内の9割を一括して管理・運営し、経営の効率化および水稲の品質向上を実現。複合化として白ネギ、赤ネギの野菜栽培にも取り組む
運営体制農業機械、施設は一元管理。詳細な出役計画は設けず、水稲の基幹作業は男性構成員15人が代表理事の指示で従事
ネギは主に70代女性が栽培を担当
機械装備等トラクター2台、田植機2台、コンバイン2台、育苗ハウス7棟(今年6月にネギ栽培用パイプハウスを1棟増設予定)
余剰金の分配方法や小作料など配当はしておらず、余剰金は内部留保
出役者への作業賃は時給500~800円
その他視察の受け入れ 可能(無料)
講演会等の依頼 可能(有料。県外も可)

赤字経営の実態が判明

 地元の農地が平成13年度に中山間地ほ場整備事業に採択されたのをきっかけに、三室町上三室・福留地区では農家にアンケートを実施。過大な農業機械設備の導入が重い負担となり、ほとんどの農家が赤字経営に陥っていることが判明した。さらに、「経営を拡大して今後も続けたい」と考える農家はわずか5.8%にとどまり、反対に「体の続く限りは頑張るが、将来は分からない」「農機具にこれ以上の投資をしたくない」と経営の先行きを後ろ向きにとらえる農家が94.2%にも上った。

ほ場整備を無駄にしないために

 せっかく基盤整備をしても、いずれ耕作放棄地が増え、地域農業が守れなくなるとの見通しが強まってしまったことから、地区で集落営農の検討が始まったという。
 平成17年1月に、任意団体の三室町営農組合を発足。地域農業集団育成事業の認可を受け、その資金でトラクター1台、コンバイン2台を購入したほか、ネギ栽培用ハウスを3棟建設した。平成17年度にも田植機2台、ドライブハロー1台を追加購入し、木造44坪の格納庫の設計にも取りかかって、同年度から営農組合活動をスタートした。

白ネギなど野菜の耕作も行う

 翌18年度には格納庫が完成し、2台目のトラクターを購入。農協からの育苗受託用のパイプハウスを4棟新設して、設備面が過不足なく整ったところで6月に法人化に至った。海に近く、強風が吹くと海水が飛んでくる地理的要因もあって、現在は台風シーズン前に収穫できる中生コシヒカリと早生ハナエチゼンを生産している。野菜も白ネギと赤ネギを栽培し、JA能登わかばから育苗を受託している。

現金収入も得られる老後のいきがい

 集落営農による農地の一元管理化の効果は、まず米の高品質化となって現れた。個人経営の時には、三室町の1等米比率は60%を下回っていたが、協業化後には99.9%へと飛躍的に向上した。ほ場整備で水田管理がしやすくなったのと、協業化で稲の育成技術に長けた人物のノウハウをくまなく適用できるようになったのが大きいようだ。
 「協同作業を通じて、地域内のコミュニケーションが増したし、ばあちゃんたちも時給をもらえる仕事ができるようになって、元気がいいわいね」と浜口浩造代表理事は笑顔を見せる。

技術の継承にも力を注ぎたい

 農業経営の数値化により、経営意識が生まれて積極的に集落営農に加わるようになった組合員もいるという。
 今後について浜口代表理事は、「後継者に農地と法人組織をきちんと渡していけるよう、地域以外の農地の借り受け、作業受託によって経営規模を拡大し、耕作を担う人間が農業で生計を立てられるようにしたいし、農業技術の継承にも力を尽くしたい」と力強く語ってくれた。

農事組合法人三室町営農組合(七尾市)【PDF:1.5MB】

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