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地域の若者が「支援隊」として農作業に参加(若美谷営農組合)

若美谷営農組合

Profile

設立平成21年4月
所在地石川県加賀市山中温泉菅谷町
農業地域類型山間農業地域
組織形態任意(非法人)
構成員農家53戸
経営類型水稲+野菜・そば・その他
耕地面積経営規模9ha(水稲7.3ha、野菜・そば・その他1.7ha)
組織の特徴農家、地権者を中心に、菅谷町内の非農家から募った支援隊が農作業を担っている。水稲は全量コシヒカリで、自前で乾燥、精米し、「山中若美谷米」と名付けてブランド化。山中温泉地区の出身者などに直販
運営体制基幹作業はオペレーター12人と農作業を補助する支援隊約20人が担当。出役計画や作業日程は毎年4月に開く会合で決定する。日々の水管理や除草、畦管理はなるべく地権者が行うようにしている
機械装備等トラクター1台、田植機1台、コンバイン1台、畦塗機1台、乾燥調整施設(乾燥機1台、精米機1台)
(平成21年度たくましい担い手経営育成事業)
余剰金の分配方法や小作料など余剰金が出た場合は現物(米)で支給
その他視察の受け入れ 可能
講演会等の依頼 可能

農地を守るために農作業を共同化

 若美谷営農組合は平成21年4月、山中漆器の木地生産工房が集まる加賀市山中温泉菅谷町に産声を上げた。
 集落営農への機運が高まったのは平成20年秋のことである。この年、稲刈りが終わったのを境に、高齢化や農機の老朽化を理由に離農が相次いだ。町内には認定農業者や中核農家も存在せず、このままでは耕作放棄地が増えてしまうのではと心配された。
 このとき、リーダーシップを発揮したのが田中實組合長である。田中組合長は旧山中町長を務めた経験があり、自らも兼業農家を営む。
 「このあたりの田畑は、我々の先祖がつるはしを振り下ろし、もっこを担いで切り開いた場所だ。子どもの頃にはじいちゃんから、田んぼには絶対に草を生やしたらいかんぞと口を酸っぱくして言われた。」
 田中組合長はそう話し、「何とか農地を守りたい」との思いを胸に、担い手不足の解決策として農作業の共同化を提唱。若手農業従事者や地権者と話し合いを重ね、集落の意見を集約した。

非農家の住民も協力オーナー制度も導入へ

 組織化に伴い、高性能の農機や乾燥機、精米機をそろえるには約1,600万円余りの資金が必要だった。そこで、「たくましい担い手経営育成事業」の申請を行った。
 しかし、菅谷町は1枚あたり4aほどの小規模な田んぼがほとんどで、中山間地ゆえに棚田も多い。組織化しても合理化のメリットは少ないため、当初は事業への採択も危ぶまれたが、窓口である石川県加賀農林事務所に何度も足を運び、「良好な自然環境を保つためにも、中山間地の農地を維持したい」と熱意を伝え、ようやく採択を受けた。
 農機の格納庫や米の乾燥、精米の作業場は、農協に相談し、閉店したAコープの建物を借り受けた。
 農作業の中心となるのは12人のオペレーターである。また、「できる人が、できるときに、進んでできるだけ」を合言葉に、地権者も農作業に協力している。
 なるべく多くの人手を確保したいとの考えから、非農家の地域住民にも農作業への参加を呼びかけたところ、予想を超える約20人の有志が集まった。中には20代の若者や初めて農作業を体験する者もいる。仕事の合間に皆でおにぎりを食べながら休憩したりと、和気あいあいの雰囲気だ。出役には時給で賃金を支払っており、オペレーターは時給900円、補助者は時給800円となっている。
 同組合は今後、出資金を払ってもらった上で、農作業の体験や米の配当を行う田んぼのオーナー制度を創設し、町外や都市部からも人を呼び込む計画だ。

直販も好調なスタート伝統野菜「深山菜」の栽培も

 冷たい清流に恵まれ、昼夜の寒暖の差が激しい山あいで育った米は「山中若美谷米」として、山中温泉地区出身者などに直販しており、リピートで注文が来るなど評判も上々だ。温泉街に隣接することから、2kg入りのパッケージも作り、土産物用としての需要も見込む。
 今後は水稲以外にも、地域の伝統野菜である「深山菜」やそば、もち米などを栽培するほか、葉ワサビやワラビといった山菜を食品メーカーへ供給するなど、経営の複合化に取り組む考えで、田中組合長は「中山間地のモデルとなる日本一の組合を目指す」と腕をさすっている。

若美営農組合(加賀市)【PDF:1.5MB】

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