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「人に喜ばれるものを作りたい」がメインテーマです!(川端 崇文)
川端 崇文 (かわばた たかのり)
Profile
石川県金沢市生まれ
サラリーマンを経験した後、就農を決意
れんこん農家で1年間の研修を経て就農。現在就農3年目となる
河北潟でれんこん1.5ha、水稲1.8haを生産し、金沢れんこん生産組合の販売副会長を務めている
就農のきっかけから就農まで
小さい頃から農業に対する夢はあった。とりあえず社会勉強としてサラリーマンをやったが、今後について考えた時、農業の夢を叶えたいと思い、就農を決意した。
祖父母が家庭菜園でものを作っていたし、これまでも実家で兼業で米を作っていたので作業を手伝ったことはあった。ただ、実際に就農しようとして父に相談したところ、米だけでは生活できないと言われた。
そこで他の品目を考えたところ、れんこんにたどり着いた。米以外にれんこんをやろうと思ったのは、祖父母がれんこんを作っており、人にあげた時に一番喜ばれていたからである。
れんこんの畑は持っていなかったので、土地を求めていたところ、知り合いかられんこんの農地を貸したい人がいると聞いた。そこで借りる条件として1年間れんこんの研修をやることになり、研修をやらせてもらった。始めた頃は何も知らなかったけど、1年間畑で勉強でき、基本的な知識は身についた。
妻ははじめは就農に反対していたが、今では時間の融通もきくし、子供と接する時間もたくさんあるので、理解してもらえている。
就農してから現在まで
今でも栽培の面では地域特産マイスターの本さんにお世話になっている。それに、地域の人にもすぐにとけ込めた。周りは歳を取っている人が多いが、話していると勉強になるし、とても楽しい。それに、生産組合の中で自分のような若い人もいるので、その人とも情報交換をしながら仕事ができている。
今は生産組合の販売副部長をやらせてもらっている。自分の子供の幼稚園にれんこんを飾らせてもらうこともあるので、れんこんを子供に説明するときにどのように説明したらわかりやすいかを考えたりもしている。それも楽しい。
他に沢山やってみたいこともあるが、今はれんこんを突き詰めていきたい。後々は化学肥料に頼らずに有機肥料のみで生産ができるようにしていきたい。
とにかくやりたいことは沢山ある。しんどいと思ったことはあるけど、それを超えるくらいに今は楽しい。本当に自分は恵まれているし、満たされていると思う。
将来はこんな農業をめざします!
お客さんの「美味しい!」と喜ばれる顔をもっと見たいです!
誇りを持ってれんこんを作ります!年間を通じてパーフェクトな栽培技術を身につけ、規模拡大を目指したい。
今後就農をめざす人へ
結果はあとから必ずついてくるものだと思います。色々なコストがかかったとしても、それにプラスのものがつき、必ず返ってきます。自分の満足できるものを作って欲しいです。
農林総合事務所所長よりひとこと
やりたいことはれんこん畑の土づくり、その方法が有機栽培。有機栽培により土が軟らかくなり堀取り作業がしやすく収量も増える。農業青年の仲間でボカシ肥料の作り方を調査している。
農業が楽しいとのこと。種から作物に生長することがおもしろい、均一な生産とならず気象や栽培方法によって生産物が変わることがおもしろい、そういう農業をすることが楽しいのだ。その気持ちを持ち続けてほしい。
高農林総合事務所長