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米作りは半人前だが、前職の経験生かし顧客の信頼を獲得(岩岡 正浩)

岩岡正浩写真

岩岡 正浩(いわおか まさひろ)

Profile

石川県小松市生まれ
北海道大学大学院水産科学研究課博士後期課程中退。その後、福井県内の酒造会社で醸造・品質管理に従事
平成21年 実家が営む岩岡農産に就職

経営概要

 もち米14.4ha、うるち米1.6ha

就農のきっかけから就農まで

 最も大きな要因は、私が大学2年の時に脱サラし、今も農業を頑張っている父の存在です。父は小規模な兼業農家からスタートし、土地の集積やもち米の作付け拡大に取り組んだり、県外に新規の販売ルートを開拓するなど、経営規模を拡大してきました。口にこそしませんが、この間、相当な努力と苦労を重ねて、取引先との信頼関係を築いてきたと思います。
 そんな父から、体力的な問題で「65歳で農業を辞めようと思う」と聞いたのは平成19年のことでした。その時、このままだと父が積み上げてきた努力や信頼が全てなかったことになってしまうような気がして、何とか力になりたいと思ったのです。当時、私は酒造会社に勤めており、社内結婚を控えていたのですが、小さな職場で夫婦が働くのも気まずいと思い、家業を継ぐことを決めました。
 また、学生時代に一次産業に従事する方と接する機会が多々あって食を供給する仕事のやりがいに共感したことや、酒造りを通して食品作りの難しさと楽しさを知ったことなども就農の理由です。

就農してから現在まで

 就農して痛感したのは、自分の甘さです。例えば、農作業は子どもの頃はもちろん、勤めてからも夏休みに手伝っていたので、簡単にこなせると思っていたのですが、そうはいきませんでした。トラクターを入れるにしても、田んぼの起伏や土の硬さに合わせたルートで運転しないと、作業効率が大幅に落ちます。一方、父は250枚近い田んぼ全ての状態が頭に入っていて、ノウハウを継承する難しさを感じています。
 とはいえ、酒造会社での経験が生きた場面もあります。それは昨年から米を卸し始めた老舗和菓子店に「飴が今までと同じ味にならない」と言われた時のことでした。先方はこれまで品種・品質表示のない加工米を使っていたため、原因が品種なのか、米の出来なのかが特定できません。
 そこで、以前、清酒の成分分析で培ったノウハウを生かし、石川県立大学や福井大学、石川県農業総合研究センターの設備を借りて、米や飴の成分を分析し、結果を報告しました。明確な結果は出ませんでしたが、今年は取引だけでなく、飴に合う米の品種を探るテストも任され、信頼関係を強化できたと思います。

将来はこんな農業をめざします!

 これまであまり交流のなかった異業種とコラボレーションして、新しい商品やサービスを作りたい。

今後就農をめざす人へ

 新規参入者が既存の農業従事者と同じことをしても、習熟度が違うので張り合っていくことは困難です。そこで大切になるのが異業種とのコラボレーションによる差別化です。食品加工業や飲食業にもアンテナを張り、就農前からビジネスアイデアを考えておくといいと思います。
 私も、アイデアの実現に向け、連携できそうな企業を探しているところです。

農林総合事務所からのメッセージ

 「父と同じことはしたくない、というか出来ない」「自分にしか出来ないことをやりたい」酒造りの技術継承の難しさを知るその語り口は穏やかですが力強くも感じました。
 「農業には可能性がたくさんある」「先ずは自社商品をひとつ作り上げたい」と語っておられました。これまでの経験を活かした専門知識とご両親が築き上げた基盤を大切にし、自分にしかできないことを見つけて伸ばしてください。
 農林総合事務所も夢の実現を応援します。

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