能登山菜のページへ 6次産業化のページへ
HOME農業を始めてみたい方へ一般企業が農業に参入するには農業参入で活躍する企業地域性や建設業者の独自性を活かした農業参入(北興建設)
このエントリーをはてなブックマークに追加

地域性や建設業者の独自性を活かした農業参入(北興建設)

株式会社北興建設(ほっこうけんせつ)

企業のプロフィール

代表取締役道下 幸雄
設立年月昭和42年5月
所在地石川県金沢市矢木
資本金2,400万円
事業内容建設業
従業員数35人

農業参入状況

参入年月平成21年6月
参入場所津幡町湖東地区
借入農地面積178a
主な作物キャベツ、タマネギなど
担当部署名営業部営農課
業務執行役員井戸谷 テル子
業務執行役員数1人
農業従事者数5人 うち臨時雇用2人

企業理念

  建設業の「技術」と「信頼」を地域に提供し、環境に優しい社会資本整備に貢献する企業

農業に対する思い

 当社の経営層は農家出身であり、以前から「個人として、企業として、何らかの形で農業に貢献したい」との熱意と希望がありました。また、当社に長年勤務し、建設機械に精通した退職者の経験を活かし、企業農民として貢献したいとの強い思いがあります。

きっかけから実際の営農開始まで

 河北潟干拓地の農地を当社役員が所有していたことや、従業員の退職後の新たな雇用機会の確保を検討していたことが、企業として農業を行うきっかけとなりました。また、石川県において、建設業複業化支援プログラムが創設され、中小建設業者の新分野進出を支援する制度ができたことも大きな要因となりました。
 農業参入にあたり、継続的な営農をする際、現場作業に関する技術の習得、作業に必要な農具等の利用・調達、栽培管理等に関する知識の習得、販路の開拓等、営農に係わる多くの事項を習得する必要や、地域との調和が不可欠であると考え、すぐに行動に移しました。まず、石川県の「関係機関」に支援を求め、その結果、栽培作物の選定、農業参入計画書の検討、指導者の選任がなされ、その具体的な農業経営の体制づくりの骨格が決まりました。このことが、現在も、当社の農業参入の大きな支えとなっています。次に、地元の生産組合にいち早く加入し、地元と大きなパイプができ、生産組合が所有していた農機械・農機具等を共同で使用するにあたり、当社の建設機械への知識・技術が大いに役立ったことで、相互の間に太いきずなが生まれました。また、津幡町との「農業参入事業に係る協定書」の手続きを通し、地元との農業参入の了承がスムーズに得られ、農業協同組合への加入、営農公社での販売へと繋がり、農業参入の大きな山を越えることができました。選任された農業指導者のもとで農業従事するなか、当社の農業担当者が石川県の耕稼塾にも入校することができ、現地栽培するうえでの色々な知識と情報を得ながら、スムーズに営農開始することができました。
◇関係機関:石川県農業政策課中山間地域振興室「農業参入サポートデスク」
      石川県県央農林総合事務所津幡農林事務所
      (財)いしかわ農業人材機構
      (財)石川県産業創出支援機構

参入してから現在まで

 現在、キャベツ26,500kg、ねぎ1,000本、ミニトマト30kg、らっかせい10kgを営農公社に出荷すると同時に、数種類の農作物で試験栽培も始めており、今後たまねぎなどの出荷を計画しております。
 参入初年度は、少人数で営農スタートすることから、農業機械の使用により省力化できる作業について検討し、その結果、営農公社や生産組合、地元の農家などの好意により借り入れできるものを除き、野菜の運搬車などは初期投資として当社で購入しました。併せて、生産組合で所有していた農業機械・農機具等の修理により、大変手間のかかる農作物への消毒等の作業は全部、機械化することが可能となりました。また、農地の均平作業は、当社所有のトラクターで作業していますが、周辺の農家から依頼を受け、当社から応援する機会もありました。また、反対に農家から農作業の助言や、現地の生育状況を見ての細かな出荷時期の指導をいただくなど、地元との間で信頼関係も生まれており、今後、相互で協力しながら、試験栽培等に共同でチャレンジしていきたいと考えております。
◇試験栽培品種:たまねぎ、こまつ菜、はくさい、野沢菜、トマト、ねぎ、しいたけ、さつまいも、じゃがいも、
        らっかせい

参入を目指す企業へアドバイス

 日々の農業への取組み方や、地域の農家との共同作業などを通じて、幸いにも、地元の農家や農業関係者から少しずつ企業農民として、認められつつあるような気がしております。
 農業参入を新たなビジネスチャンスとして捉えるだけでなく、地域の農家との心のつながりを大切にし、その悩みを共有化し、その対策のため少しでも役立つことができることに喜びを求めることが、企業農民として、また、地域に根ざした営農にとって、一番大切ではないでしょうか。

将来はこんな農業をめざします!

 農作業の省力化を目指して、更なる農作業の機械化と防草工事(ハーデンソイル工法)による農道(路肩等)、農地(畦道等)の除草作業の不要化及び河北潟農作物のブランド商品の開発など、当社の農業参入が河北潟農業の活性化に貢献できるよう、研究・開発にも取り組んでいきます。

農業分野の担当者から一言

 参入2年目の来年度は、将来の経営拡大を視野に、少人数でも農作業が負担にならないよう、建設業で培った建設機械の知識、情報を農作業に活用し、更なる農作業の省力化に取組みたい。また、現在、試験的に栽培している農作物から、石川県の「関係機関」の協力も得ながら、河北潟農作物のブランド化に挑戦したいと考えております。また、規格外野菜の販売拠点化や地元農家のトイレ対策として、当社の農作業小屋を活用し、地元の生産組合とともに、地元の農家と心の通じた河北潟の農業を育てていきたい。

農林総合事務所所長より一言

 農業に対する熱意、強い思いや地域の農家などとの調和を大事にする思いがよく伝わってきます。そして、農家から農作業等の助言を受け、会社からは建設業で培った技術を提供する等、相互の間で信頼関係が生まれていることはすばらしいことであります。広大な農地を有する河北潟において、建設機械の知識、情報を活用した機械化、省力化農業を目指されることは、正に理にかなったことと考えると同時に、我々も応援いたします。

高農林総合事務所長

株式会社北興建設(津幡町)【PDF:1.5MB】

▲ページTOPに戻る
 


公益財団法人いしかわ農業総合支援機構 〒920-8203 石川県金沢市鞍月2-20 石川県地場産業振興センター新館4F TEL076-225-7621 FAX076-225-7622 免責事項のページ 個人情報についてのページ お問い合わせのページ